2000年代に生まれた新たなスポ魂アニメ

それがガールズ&パンツァー

 

というわけで本日から公開された『ガールズ&パンツァー劇場版』を早速見てきました。

以下ネタバレあり感想

 

 

簡単に感想を言うのなら、劇場レベルにパワーアップ(主に音響が)した内容です。

もともとテレビ版がこれでもかっ! ってぐらいに戦車周りの演出や音響に力を入れていた作品で、それに加えて女の子たちが頑張る姿、王道ながら泥臭く、応援をしたくなる内容で誰もが予想をしていなかったヒットを飛ばした本作。劇場版では間違いなくすべての方面でパワーアップしていました。

という過去の作品、もともとキャラも多く今回の劇場版でもさらに10人以上増えているんですけど、みんな個性が強いんですよね。特に継続高校のミカさん。知波単学園もそうだけどさ、この人たちの説明はほとんどないんですよね。同じ戦車道をしている高校というだけ。特別説明をされなくてもだんだんとキャラがわかってくる。愛着がわいてくる。西さんオレ好きですわぁ。ローズヒップさんも好きですわぁ。そんな新キャラが活躍する。もちろんテレビシリーズの面々も活躍する。

王道にして泥臭い。大学選抜と圧倒的な戦力差。そこにさっそうと駆けつける他の高校のメンツ。一時的な入学扱いは笑ったけど、熱いよね。ちゃんとアンツィオ高校も来てくれたああああ。この場面まで、もしかして彼女たち出番ないんじゃね? と思ってましたw ライバル同士が手を繋ぎ合う展開。けれどもそれでも一筋縄ではいかない。一進一退ならぬ、一死一退。強敵を打ち破るために誰かが犠牲になって活路を開く。この作品、あれだけ激しい戦車戦やっていても死人は出ないんですよ。あっても怪我なだけ。だから死別じゃないってわかるんですけどね。カチューシャ様を守るためにノンナたちが体を張るシーンは目尻にたまるものがありました。カチューシャ様はこの戦いで一番成長したんじゃないかなぁ。

今回のメインストーリーは取り消されたはずの廃校をもう一度取り消すため。でももう一るあるのなら、それは西住姉妹のもやもやした関係の解消だと思う。幼いころはあんなにも仲睦まじく笑い合っていた二人。戦車道はいろいろなものを教えてくれる。戦いの中でもう一度笑いあえるようになったのは、うれしいです。

ただお姉ちゃん内心妹大好きすぎて、黒森峰の副官のエリカさんが不憫で不憫でw

 

テレビシリーズでは高校生全国大会優勝で今回の劇場版では社会人チームを破った大学選抜チームを撃破。けれどもプロリーグを設立予定との話もあるし、もちろん海外には戦車道の兵があふれんばかりにいるだろうし、広げようと思えばまだ話は続けられると思う。今回初登場の面々を今回限りで終わらせるのは非常にもったいないし、ミカさん周りでなにかありそうな気がする。あの人裏がありそうオーラあふれ出ていたしw

 

ただそれはそれで、今回の劇場版は非常に面白かったです。楽しんだ、以上に応援できた。大洗チームが大学選抜チームの白旗を上げるたびにコブシを強く握っていたし、あれが劇場じゃなければ何度歓声を上げていたことか。実際にあのとき大洗にいてあの大型モニターを見ているかのような感じ。

作られたものではなく、戦車道の闘いを生中継で観戦していた。そんな経験をさせてくれました。ありがとうございます。